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皆様、

寒中お見舞い申し上げます。

今週初めから大変な寒波に覆われた日本列島。

湘南の海岸線が真っ白に塗り替えられた映像をTVで見ながらも、いわきでは雨から少し雪に変わりかけたものの積もる事は殆どありませんでした。

週半ばには岩手県一ノ関市まで出張で出掛けてきましたが、郡山市からは一面の銀世界が続いていました。

今週に関して言えば、いわきは南の雪からも北の雪からも襲来を受けることの無かった稀有な土地でした。

いわきに研修やボランティアにお見えになる方に、いわきを称して「東北の湘南」と申し上げることが度々あります。

今回に限って言えば、正に本物の湘南以上に温暖な気候であることを実証してくれたようです。

 

この気候を慕って、原発立地地域から県内外に避難された方々がいわきへ避難先を変更しようとしています。

信じられないことですが、未だに応急仮設住宅の建設が続いているのです。

今回市内小名浜地区に建設中のものは、仮設住宅としては初めての二階建てのものです。

長期化を見越し、用地確保が難しくなることへの対応策でしょう。

震災からもうすぐ2年。

衣食住という生活の基本のひとつがまだ定まらない方々がいるのです。

 

いわき市内で活動する被災者支援団体が作ったネットワーク組織、「3.11被災者を支援するいわき連絡協議会」(通称:みんぷく 今月22日にNPO法人化の予定です)に、私たちザ・ピープルも参加しています。

そのみんぷくでは、子供・借上げ住宅入居者・防災という3つのキーワードを下に部会を立ち上げ、具体的な活動を組み立てていくことになりました。

本会が所属しているのは、借上げ入居者支援部会。

先日そのはじめての会合が持たれました。

会合の冒頭話題に上ったのは、最近新聞報道された、いわき市役所本庁舎と常磐、内郷両公民館に震災と避難者を中傷する落書きがなされた事件でした。

時間が経過することで、避難者と地域住民の間の問題が複雑化・深刻化してきているというのが、参加者の一致した見解でした。

いわき市民の津波・地震被災者の殆どと、双葉郡からの避難者24000名のうち仮設住宅に入居していない方の多くが、現在市内の借上げ住宅と呼ばれる県営や民間のアパート等に住んでいます。

その方たちは、周辺住民とのトラブルを避けるため、ひっそりと暮らしているといいます。

その方たちの情報は個人情報保護法という壁に阻まれ、被災者支援を行なっている主体であっても入手が難しく、未だに支援漏れが問題になっています。

例えば、いわき市内に仮設住宅を建設していない浪江町からも数多くの方が避難して来ていますが、町ではその方たちを繋ぐ為の個人情報をNPOなどに提出しないと決めています。

理由は、宗教関連等のトラブルに町民が巻き込まれることを避けるため。

行政とNPOとの信頼関係の欠如が生んだ結果でしょう。

方や、岩手県では県が独自の判断として被災者リストの支援組織への提供を認めています。

福島県と岩手県、何が違っているのでしょう。

行政とNPOとの良好な関係の構築のために…どこから始めればいいのか議論が続きました。

まずは私たちで出来ることを…と、現在も本会を含め市内4団体で運営されている被災者向けの交流サロンの継続運営と共に、市内の店舗や寺社といったスペースを活用させて頂いての寄り合い所的な場の拡大を行なっていくこと、そして地域の自治会長さんや民生委員の方たちとの連携を模索していくことになりました。

一つ一つ着実に進めるしか手立てはないというのが、その場の結論でした。

 

いわきオーガニックコットンプロジェクトの1年目が終了間近です。

各栽培地から収穫されたコットンについて、「らでぃしゅぼーや」さんのご支援により、専門機関でのベクレルチェックを行なって頂きました。

そして、全ての栽培地に関してND(不検出)との結果が先日もたらされました。

移行率が低い作物であること、土壌や枝葉などに関しても心配な数値は出ていなかったことは承知していましたが、改めて収穫したコットンからNDとの結果を得られたことは、関わってきた全ての者に大きな安堵感を与えてくれました。

そして、先日おいで下さった首都圏からのボランティアツアーの皆さんの手を借りて、コットン株の抜き取り作業が始まりました。

コットンの株は枝の伸びほどには地中深く根を張っておらず、女性の力でも容易く抜けました。

人の背丈ほど枝を伸ばした株でも、その根は数十センチほどで数も多くはありません。

栽培の当初に「根を動かされることを嫌う作物です。根に負担をかけないように」と何度も説明を頂いていたことを改めて思い出しました。

なるほどこの根では大きな負荷には耐えられそうもありません。

1反ほどの面積の畑の株は見る見るうちに全て抜き取られ、次の堆肥化の作業準備にと麻縄で束ねられました。

黒マルチだけが残った畑を、これから春までゆっくり休んで次の栽培に力を貸して欲しいと思って眺めてきました。

 

収穫されたコットンを綿と種に分ける為の綿繰り機が、漸く私たちの元に届きました。

栽培地の提供も行なって下さっている木酢液の製造業者「木紅木」さんの空き倉庫に機械を設置させて頂き、今日から、綿繰りスタートです。

今月中には綿繰りを終了して、綿は次の工程、紡績工場へと送られることになります。

農業から繊維産業へのバトンタッチです。

希望のバトンを渡していくのです。

 

吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6

TEL 0246-52-2511

FAX 0246-38-9538 

携帯 090-28813107

URLhttp://www.iwaki-j.com/people/

いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜南君ヶ塚町142  (昨年末に引越しを行ないました)  

TEL/ FAX 0246-92-4298 (引越し後の工事の都合上2月初旬まで不通になっております。メール等でのご連絡をお願いします)

http://onahama-volunteer.jimdo.com/

いわき おてんとSUN プロジェクト

http://www.iwaki-otentosun.jp/

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